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2月の雑記

最近、毎朝NHKの連続テレビ小説ちりとてちん」に泣かされている。朝から涙は実に勘弁して欲しいのだが……


少し早いが、母の一周忌の法要を行った。
一周忌は割と大きなイベントで、年明けてすぐ準備に取り掛からなくてはならなかった。
一年経ったからといって、あまり感慨のようなものは浮かばない。まだ一年では、記憶もまだ生々しいし、結構バタバタしているからだ。
母が亡くなった直後は、よく母の夢を見た。起き抜けは記憶がごっちゃになって、母が亡くなった事が夢なのか現実なのか区別がつかなくなる事が度々あった。そんな時は、すぐに目が覚めて現実だと認識するけれど、どっと疲れてしまう。
最近ではそんな風に目覚めることは無くなった。自分の中で、亡くなった事をきちんと認識したのだろう。
というのも、私はおそらく、かなり母に依存していたからだ。
学生時代に初めて母が倒れた時から、私の生活は母優先になっていた。母の面倒を見ていたつもりが、実は母に頼りきっていたのは私の方だったと思う。
そんな訳で、母が亡くなった直後は、これからは自分の時間が100%自分の為に使える、という事に逆に愕然としてしまったのだ。子育てがひと段落した主婦の方とか、定年を迎えた方とはこんな心境なのかもしれない……。いや、ちょっと違うか?


当日は何だかバタバタして、朝から座る暇も無かった。毎回言ってるが、絶対日本の法事は、忙しくさせることで遺族の気を紛らわせようとする為にあるに違いない、と穿った見方をしてしまう。
法事は正直面倒臭いしお金もかかるけれど、でもやっぱり、こうやって人が集まって見送る時間は必要だなぁと思う。
母のお墓がある墓地にはいつも世話をしてくれている墓守のおばさんがいるのだが、冬場に墓参りに行くと、おばさんに、
「お墓に上からお水をかけない方がいいよ。(中のご先祖が)風邪を引いてしまうからね」
と言われる。可愛いことを言う人だなあと思っていたけれど、実は冬場に水をかけると寒さで凍って、墓石が傷むからなんだそうだ。
最後にお墓の下の方に水をかけながら、やれやれこれで法事もひと段落、と思っていたら
親戚「なに言ってるの、三回忌は来年よ」
私「え」


私は知らなかった。三回忌が三年後の法要ではない事を。