100.是 1〜6/志水ゆき

勝手にBL100冊マラソン・100冊目＠2周目

あらすじ
天涯孤独になった雷蔵が、ある人の勧めでハウスキーパーとして住むことになった屋敷には、言霊を操る「言霊様」と、言霊様の替わりに全ての厄災を引き受けて癒す「紙様」が住んでいた……

何を思ったか6冊まとめてイッキ買いしてきた。
「LOVE MODE」1巻の表紙と「是」の最新刊の表紙を見比べたら、あまりにも違うんで、本当に同じ人が描いたのかとびっくりして逆に「是」に興味がわいてしまった。「LOVE MODE」も読んでみたいんですけれど、どっかで再販して下さいませんかね。

　　　　　
↑※「Love Mode」1巻　　　　　　　　　　↑※「是」5巻(6巻の画像が見つからなかったので)

1，2巻を読み終えた後は、正直、う〜ん……???　可もなく不可もなく……と思ったのだが、3巻以降は面白かった。1，2巻でやめないでよかった……。あくまでも私の感想ですが。
3巻で主人公が変わって、5巻でまた主人公が変わって、「これ以上登場人物増やすな！」と思ってしまいましたが、よく読み返してみると、ちゃんとみんな最初っから出ていたのね。
読み返してみて初めて「ああ、あの時のあの人達だったのか……」と思い至るという。
私が流し読みしていただけかも知れませんが。
元々お話は王道だと思うのですが、3巻以降は超王道で逆に私はツボを突かれまくりです。
超王道ゆえに「どっかで読んだ話……」とうっかり思ってしまいますが。

もともとBLというのは非現実的なので、ファンタジー要素があると初めから割り切りやすくていいかも知れない。
そして私は一途な子には大変弱いので、三刀家当主の主従とか、3〜4巻の玄間と氷見の主従みたいな「あなたしかいらない」レベルの一途さには見事に泣かされます。我ながら大変安い女でございます。

絵は……上手いんだかどうなんだか正直わからない……。
そしてエロ担当が女子。そして仲間内総ゲイの輪。
総ゲイなのはこの頃慣れてきているのですが、でも跡継ぎいなくなりそうで、一族大丈夫なの？とつい思ってしまう。
でも設定とはいえ、人がわりあい簡単に死んでしまうのは、そこはやっぱり後味悪いです。
主人の厄災を自分の身に引き受けてこその「紙様」だが、結局どのご主人様も、自分の紙様を傷つけるのを嫌がって、めっちゃ大切にしている辺りが非常にツボです。
100%パルプなのに、痛覚も快感も感じるように作ったのは何故なんだろうと思ってましたが……
そうか、痛い思いをさせるから快感も感じるようにしてるのだろうか……はっ、これが本当の等価交換？

……そんなことを年末の最中に考えている自分がちょっとイヤ。

ところでディアプラスにも規制コードがあったのですか。へー(棒読み)。

是-ZE- (6) (ディアプラス・コミックス)

※読んだことないのに、この表紙見て「あ、ミ○ージュ…」と思ってしまいました。ふしぎですね！