このブログはBLを扱っております。苦手な方はご注意下さい




93.夜を閉じ込めた館/夜光花

勝手にBL100冊マラソン93冊目。


イラストレーターさんへのご祝儀買い。
この本のイラストを描いている小山宗祐さんのブログが面白かったので。
サイトのギャラリーを拝見しても、きょぬーのおねぇさんが一杯、ご本人もお名前の通り男性だし、ノーマルだし、BLのビの字も無いのにそこにBL小説の挿絵の仕事が舞い込むのはまぁアレとして、引き受ける方も引き受ける方だ。
ブログの中で「人生で初めて描くHシーンがBLなんだな…」とか呟かれたり、編集さんに「男に抱かれた時を想像してみて下さい」とか言われているのを見て心の中でそっと涙しました。何か「貴様の骨は拾ってやるぜ…」って気になってしまいます。


男性でBLのお仕事初めてっていうから控えめな感じかと思っていたら


ちょ、おま、何やっちゃってんのォォォォこの表紙&裏表紙!! 女子でも普通に買いづらいんですけどォォォォォ!!!!


初めて見た時、心の中で「銀魂」口調で激しくツッコミを入れてしまいました。男性ファンの方は買うのにもっと勇気がいるんじゃ…

挿絵の方は… 筋肉―! 筋肉が足りねぇ――!!


さて本の感想。
雪に閉ざされた洋館の中で起こる過去と現在の事件。ミステリ仕立てで結構面白く読めました。なんて偉そうな言い方だな。
誰も助けの来ない洋館の中で次々人が死んでゆく……「かまいたちの夜」チックか?やったことないんだけども。
謎解きのトリックとかがあるわけでも無く、追い詰められる狂気とかの描写がそれほど濃くも無く、人によっては食い足りないのかも知れない。どっちかというと淡々と進むので。主人公が折檻されてしまうシーンも、痛いの苦手な私でも読めてしまったし。(もしかして私の耐久レベルが上がったのかも知れないが…)
お互いがお互いを疑っているところに、もう少しゾクゾクできるとよかったかも。
事件の全容が暴かれるところよりも、最後の最後で「うわああー…」と思ってしまった。あれはハッピーエンドなんだろうけれど。主人公の子、精神状態大丈夫か?とちょっと心配になってしまった…。

挿絵については、とっても人形チックだった…。主人公が人形のような子なので、今回はあえてそうしているのかも知れないし、それでいい部分もあるけれど。
でもイラストレーターさんのサイトにある絵を見る限り、絶対普段通りに描かれた方がイイのでは。兄貴!漢は筋肉ですぜ!!って程にはしなくていいですけど、なんちゅうかこう…不思議な人体じゃった……
しかしBL本の人物達はどうしていつもカメラ目線なのとか、常に焦点が合ってないのは何でだろうと思っていたら、そういうご指定があるのね…。


wrote:2007-1-26

夜を閉じ込めた館 (ラヴァーズ文庫)

夜を閉じ込めた館 (ラヴァーズ文庫)