このブログはBLを扱っております。苦手な方はご注意下さい




歌舞伎×ボーイズラブ

小学館パレット文庫の情報より http://palette.shogakukan.co.jp/sinkan/sinkan.html
「史上初!歌舞伎とボーイズラブのコラボレーション!!」 という見出し見てお茶噴いた。
小学館パレット文庫と松竹の連動企画らしい。


―市川染五郎片岡愛之助主演「通し狂言 染模様恩愛御書」の連動小説―
男には果たす忠義がある。男には守る愛がある。そんな男たちが織りなす恋と感動のストーリー。数馬…、いつまでも一緒にいよう。
(パレット文庫10月新刊・「染模様恩愛御書 紅蓮のくちづけ」発刊情報)


大阪松竹座のHPより http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0610/report.html
(十月花形歌舞伎製作会見の模様・市川染五郎さんその他のインタビューが載っている)


『蔦模様血染御書(つたもようちぞめのごしゅいん)』という狂言を元にしているらしい。敵討ちと衆道がテーマとしてあるとのこと。
しかし上の松竹のインタビューを読んで何とも言えない気分になったのだった。
あらゆる人の口から飛び出す「ボーイズラブ」の言葉にいたたまれず、うあぁぁぁぁ〜〜〜!! と叫びだしたい気分。誰ですか染五郎さんや春猿さんに「BL」なんてコトバ吹き込んだのは……小学館ですか……?
衆道といえば時代物にはわりと出てくるし古典でもあるし、男同士の情愛なんて太古の昔からある話だから、それを演目としてかけるのはアリだと思う。そういうものが受け入れられる時代になったというのもあったんだろうし。
ただ、「衆道ボーイズラブ」とされちゃうと、何かむずむずするものが……うまく説明がつかないんだけど。それは何か違う気がしてならない。私の中では、「ボーイズラブ=異世界ファンタジー」という括りになっているせいだろうか。
古典芸として、宝塚のように「キレイナモノ」として昇華させるのか、どろどろとした愛憎劇として「キワモノ」として見せてくれるのか……でも、まあ、「ボーイズラブ」という表現を使うなら前者になりそうだけど。
やっぱり、パレット文庫のターゲット世代のような、若いお嬢さんが狙いなんですかね?こういう企画って。