14.クリムゾン・スペル/やまねあやの
勝手にBL100冊マラソン2周目・14冊目
あらすじ。
アルスヴィーズ王国の王子バルドは、王家に伝わる紅い魔剣ユグ・ヴェルンドの呪いを解呪する手がかりを求め、魔導士ハルヴィル(ハヴィ)と共に旅に出る。呪いの為魔獣に変身してしまうバルドは、夜ごとハヴィに淫らな行為をされていることを知らない……。
「ANSWER (幻冬舎ルチル文庫)」(崎谷はるひ著/幻冬舎)の挿絵でやまねさんの絵を見た時は、「恐い……」という感想を持ってしまったが、これはさすがに年数が経っているからか、絵がまろやかになっている感じがして熱心に読んでしまった。いや単に私の目が慣れたのか。
あの綺麗な絵で、無表情にボケるのがもうツボでたまりません。
3頭身になってギャグやるのも可愛いですが。
作者さんがあとがきで「尻を描くのが好き」と書いているだけあって、魔物までプリケツだったのには職人技を感じてしまいました。
ところで、魔導士が相手から力を得る・与える手段としてそういう行為をするのは割とお約束なシチュエーションだと思うのでそれはいいんですが……
バルドからエネルギーを貰うのに、なんでハヴィが攻なの? 受身になってエネルギーを受け取る側ならわかるんだが……。どう循環してるのそのエネルギーは?
……なんて事を真剣に考えてしまった自分がちょっとイヤ。
よくよく思い返してみると、私がやまねさんの絵を最初に見たのは、「揺らぐ世界の調律師」(津守時生著)の挿絵だったので、ファンタジーが主な人かと思っていた。
それが「ANSWER」の1枚目からあの絵で、びっくりというかうわぁ……だ。最初にどこから(BLか非BLか)入るかで意外と左右されるのかね。
途中で助けたウサギ型の神獣は、せっかく美形の人型に変身できるのに、今のところ只のマスコット状態でもったいない気がするんですが、いつか活躍するんですかね。
wrote:2007-4-28
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