このブログはBLを扱っております。苦手な方はご注意下さい




61.ウサギ狩り/鈴木あみ

あらすじ。

男だけになってしまった世界で起きた異変―それは、動物のミミが生え、同性を惹きつけるフェロモンを発する「ミミつき」の存在が現れたこと。ある日突然「ミミつき」になってしまった一羽は、「狩られる」立場に晒される。そして一羽は、高校の同級生である狩野に捕獲され……



天国のお母様、娘は順調に変態への道を歩んでおります……


と、手に取ったときは思わず懺悔しそうになりました。 
とはいえ、ストーリーは至ってBL王道です。ただ、眼鏡にうさみみ、貞操帯、とキーワードだけ拾うととてつもなく変態チック。貞操帯とか妙齢の女が口にする単語じゃないから。もうどこまで行くっちゅーねん私、とつぶやきたくなるってもんです。


一羽が嫌がるからフェロモン効いてても我慢する狩野とか、
言い寄ってくるのは本当に自分が好きなのかフェロモンのせいなのか悩む他のミミつきの子とか、
わりときゅん、とくる場面もあり、繰り返しになるけどストーリー的には至ってまともなBL小説だと思います。
(BLがまともであるかどうかは別にして)
まあ、なんというか……
「ミミつき」になるのはそのわかりやすい名前のせいじゃね?というネーミングとか、
ミミとしっぽは「アンゴラうさぎ専用シルキーシャンプー&リンス」で洗うとか、なんか細かいところでニヤニヤ笑ってしまうというか、
作者の方がかなり楽しそうに書いてるんだな、というのは伝わってきました。私の気のせいかも知れませんが。


そういえばリニューアルしてからのシャレード文庫を購入したのは初めてだ。
あの、時に卑猥なセリフが踊る裏表紙と、折り返しの部分の本文抜粋をやめちゃったんだな。シャレードは言葉責めのドSだと思っていたぜ……
背表紙のところのイラストもなくなって、なんだかディアプラス文庫に似ている……


ウサギ狩り (二見シャレード文庫 す 3-1)

ウサギ狩り (二見シャレード文庫 す 3-1)

街子さんの絵がなんか怖い……