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神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト/高殿円


神曲奏界ポリフォニカ」シリーズの一つで、シリーズ内では「ポリフォニカ白」と呼ばれているらしい。
ポリフォニカ白」を選んだのはこれが女子向けぽかったから。女子主人公+美形男子パートナー(正確な表現ではないが)という構図と、あの明らかに女子を狙った口絵でそう判断しました。
内容は男女どっちが読もうと燃えますが。
ポリフォニカシリーズは、正直いっぱいあって他のシリーズはどれが何だかよくわからないが、この白シリーズはこれだけで読める。読めるけど、
私はキネティックノベル版「ポリフォニカ」の、さらに携帯アプリ版の方で「ポリフォニカ赤」のプロローグだけ先に読んだのだが、「ポリフォニカ赤」の方を先に読んでおいた方がいいかなと感じた。「赤」と「白」とは、時代と場所が違うが世界観は一緒だし、登場人物もリンクしてるので。
というか基本的に、「赤」に出てくる始祖精霊・コーティカルテを中心にした世界……のような…?


精霊が力を持つ時代、精霊たちと契約し、その力を操ることができる「神曲楽士」
と呼ばれる職業は限られた人間にしかなれない憧れの存在だった。
「神曲楽士」は、「神曲」と呼ばれる曲を奏でることで契約精霊の力を引き出すことが出来る。
その「神曲楽士」になる為には、精霊島と呼ばれる島にある音楽学院を卒業しなくてはならない。
学院へ通うためには年に一度開催されるコンクールで認められなければならないのだが、名門グラナード家のメイド、スノウドロップは何故かいきなり、伝説のコントラバス「エターナル・ホワイト」の化身、ブランカという精霊と契約したことになっており、学院へ入学することに……


楽器って擬人化されると恐ろしくエロいことになるんだ、と気付かされました。
確かにコントラバスって後ろから抱きしめてると言われればそうだもんな……
挙句指を這わせて撫で回していると言われればまさに……
ブランカの物言いがまた、どこの乙女ゲームの口説き文句だよと思うほど恥ずかしいので、スノウドロップとブランカの会話だけ拾うとホントいかがわしい事をしているとしか……。
伝説のコントラバスを手にしたとはいえ、専門教育を受けたことのない一介のメイドであるスノウドロップは当然、コントラバスを使いこなせなくて四苦八苦したり、その合間にイジメられたり、誰より大切な主君であるグラナード家の令嬢、プリムローズの異変に気付かなかったり、何よりスノウドロップ自身に大きな秘密があったりと、結構てんこ盛りな内容なのであっという間に読んでしまった。


神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト (GA文庫)

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