8.ANSWER/崎谷はるひ
2000年にラキアノベルズから出たものの復刻版だそうです。
最近になってBLを読み始めた者にとっては、復刻してくれるのは歓迎だ。「読みたい」と思ったときに買えるというのはとても重要なことなので。
あらすじ。
秦野は、道でぶつかった行きずりの男・真柴に八つ当たりで強姦され、あげく脅されて関係を強要される。だが、やがて体を繋ぐだけの関係が変わり始める……
感想……エロ8割、本文2割、って感じ。どうもラキアというのがエロ増強レーベルだったようなので納得。それにしても私にはエロ部分が多すぎて胸焼けがした……
しかしその2割の本文は大変萌えでございました。いや、萌えというより悶え、って感じだ。
悪人になりきれない男が、恋心をもてあましてグルグルしているのは、もうそれだけで丼飯いけちゃうってもんよ。
前半と後半の、真柴の人格が違いすぎて、白目で「恐ろしい子…!」としか言いようがないです。後半の展開は「甘すぎて(ラブラブ過ぎると言う意味で)死ぬ……つーかもういっそ殺してくれえええ!!」って感じです。ベタ甘過ぎて、心臓えぐられて血反吐吐きそうになったのは「学園ヘヴン」以来です。あーびっくりした。
今回収録されたという短編が2本入ってますが、「SABOTAGE」は本編のラストの翌日の話。秦野の「ごめんな、ゆき先生、今日はこの男の方が大事みたいだ」というモノローグに目玉飛び出るかと思っちゃったぜ……
この短編は「ANSWER」を書かれてから大分経って書かれたようだけど、えーと何というか、「ANSWER」と比べると大分エロの白痴化が進んでいる気が……。大体このあたりで進んだのだろうかと考えてしまった。
でもそこまで甘いと、荒んだ心には実にいいです。
あと、何か挿絵が怖かった……私には。とても綺麗だとは思うんだけど。つーか、開いて10ページ足らずでもうその絵で来ますかと…
wrote:2007-4-8
- 作者: 崎谷はるひ,やまねあやの
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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