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楽園建造計画 4/高遠琉加

挿絵がついてる……! と変な所で感心してしまった。
最終話は実は雑誌で読んだのだが、雑誌掲載時は挿絵が付いてなかったのだ。えーと、間に合わなかったんですかね?
あっさり終わったなと思ったら、やはり書き下ろしの後日譚が入っていた。これが実に微笑ましい。多少ご都合主義的なところもあるかもしれないけれど、こんなにわくわくしたハッピーエンドは久しぶりです。10年の時を経て、パレス・シャングリラ五反田を作った人達も本物のシャングリラを造ったと。何かこう書くと茶化してるみたいだ。すみません。
大切な何かを失ってしまう喪失感が、リアルで個人的にはキツかったけれど(精神状態があまりよろしくない時に読んだので、違う気分の時に読んだらまた違うかも知れない)。
プラトニックで終わるBL小説があったっていい、エロなんて飾りですよ。
……なんていう気は毛頭ありませんよ。エロも一つの要素ですとも、ええ。
ただ1巻と4巻の主人公、三木と蝶野の場合は、オトモダチ以上でそれから先はどうなるの〜?というぼかし方が非常に合ってるように私は思ったので。


高遠さんの本はシャレードで書いているやつが、私は一番好きだ。微妙にコバルト文庫っぽい感じがするが。シャイノベルスやビブロス(リブレ)で書いてたやつもいいが、なぜか萌え切らない。
どのBL作家さんもレーベルによって雰囲気を変えているのはすごいと思うけれど、かといって、同じ人が書いているのに萌えるかというと必ずしもそうでもないあたりが難しい。


楽園建造計画〈4〉 (二見シャレード文庫)

楽園建造計画〈4〉 (二見シャレード文庫)