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近況


母の四十九日を終えて、やっと、取りあえず気持ち的にひと段落。
まだやらなくてはならないイベントが控えているので、まだまだ気を抜けないのだけど。
もしかして、この行事の多さは、忙しさに紛れて落ち込ませる暇を無くそうとかいう先人の知恵なのでは、と穿ちたくなるほどだ。
私は、四十九日の法要に、結婚式なみの段取りを求められることを知らなくて、親戚に「案内状が届かないけどどうなってんの?」と聞かれて青ざめたり、「お布施っていくら包むのー!?」「卒塔婆料ってどうするのー!?」「うちは卒塔婆はいらないんだよ!」というやりとりを直前までしておりました。
そして当日も、お供え物の用意がスコンと抜けていて、あらかじめ用意をしておいてくれた親戚に平謝り。至らない子でゴメンよママン。


仏壇やお墓をどうにか用意できる目途が付いて、とにかく最後の親孝行をしてやれることができてホッとしている。
出来れば桜が咲いているうちにお墓を用意してあげたかったけれど、まあこればかりは仕方がない。
それにしても、人が亡くなった後というのが、こんなに大変な事だとは思わなかった。手続きの煩雑さもさることながら、まあぶっちゃけお金がかかることかかること。
葬儀の会計を済ませるまでは、「葬式のお金が払えない〜!」と3日くらい本気でうなされた。
うちは仏壇もお墓も無くて、自分で用意しないといけなかったので、元々お墓のある人よりお金がかかるのは仕方が無い。母がちゃんとお金を残しておいてくれた人なので助かった。死に際にちゃんと自分でお金を残しておかないとダメだということを、魂に刻んだわ……。
もはや私には齧る脛がないので、結婚資金とか葬式費用とか、不意の事態に対応できるお金を貯めなければ……。せめて葬式費用は貯めておかねば。お金がないと本当に他人に迷惑をかける。ああ胃も胸も懐も、すべてが痛い。
まさかこの歳で(そんなに若くもないけどさ)、ブライダル会場をはしごする前に、茅場町(仏具屋さんが集まっている)をはしごするハメになるとは。花嫁がドレスを選ぶがごとく、仏具屋さんで「やっぱ黒檀の方がしっくりきますね」とか仏壇を吟味している私。


悲しいという感情より、「あの時ああしてあげれば良かった」みたいな後悔で時々胸が苦しくなったりはする。それは多分、一生つきまとう。
どんなに他人に「お前のせいじゃない」と言われても、私は多分一生後悔し続けるだろうと思う。
あと十年は一緒にいられるつもりだったから、色んなことが母まかせだった。そんな生活から、すべて自分でやらざるをえない生活になるのはやっぱりしんどい。
いや、しんどい、というより、息を抜く所がわからなくて疲れてしまった。自分ひとりしかいないのに気詰まりするなんて我ながら変だと思うけれど。
でも1週間もしない内に「何事も自分がしたいときにすりゃいいんだ」という事に気付き、随分ラクになりましたが。
自分では家事をしているつもりだったけれど、久しぶりに料理をしたら、あまりにも下手で自分でびっくりした……。「家賃タダでいいから料理してくれる娘にひと部屋貸したい」という、「前略・ミルクハウス」の涼音さんの気持ちが今はよく分かる。求む芹香ちゃん。
もともと「本を読んでダラダラ出来れば幸せ」と思っている私、ひとりになったらますます漫画やBL本を買うのに歯止めがきかなくなりそうです。使っていない部屋を「書斎にしてしまおうかしらムフフ」などと妄想し始めています。その前に片付けなければならないので、面倒くさがりの私のこと、実現するとしたら相当先になりそうだが。