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73.十三階のハーフボイルド/ひちわゆか


探偵事務所所長×刑事(キャリア警視正)。探偵はずっと刑事のことが好きで、刑事はそれを知っていて、「事件解決に協力してくれたら一晩付き合う」と持ちかける。最低な取引を、それでも抗えず引き受けてしまって自己嫌悪に陥る探偵。
探偵の視点で話が進むので、刑事は何考えてるか分かりませんが、何だかんだ皮肉を言っても探偵の話に最後までつきあっちゃったり、悪人になりきれなくて探偵の前でだけは泣いてしまったり(でもあくまでも泣き顔は見せない)、探偵が昔付き合っていた女の名前を全部覚えていてそれを「不愉快な記憶」と言った挙句、ねちねちねちねち探偵の過去に当てこすりを言ったり、こいつぁまたとんでもないツンデレです。
鍋奉行なのを指摘されてぶつくさ言いながら世話を焼く探偵と、指摘しながらおかわりを出す刑事に、「なにやってんのこの子たち」とうっかり萌えてしまいました。
結局探偵は、事件が解決しても、「一回の欲望より一生の友達」を選んで、「"取引"は無しにしてくれ」と言っちゃったので、エロは一切ありません。
「1巻」と銘打たれているので、次巻以降はどうなるか分かりませんが。
というか……「地獄のヒキ」というやつよね最後……。そこで切るかぁぁぁ!続きが気になってしょうがないやんけ!!と思わず言いたくなります。
だっていつ出るんだ続き。1年後か?2年後か? つーか、ちゃんと書いてくれるのか!?

wrote:2006-11-8