デザラブプレイ記・4
ツンデレ桐也編。
次なるは今時珍しい、あ、いいえ、個性的な2色頭のゼフェル様、もとい、ひねくれ少年・桐也くんです。
いちいち「うっせーな!」とか「構うんじゃねぇよ」的な物言いと態度に、アンジェリークのゼフェル様を彷彿とさせます。
私の最も苦手とするタイプ。「それが年上にたいする口のきき方か――!!」とちゃぶ台ひっくり返したくなる。
まあ最初は確かに「ちっ、またこのタイプかよ…」と私も思いましたが!
2人が出会えるのは仕事帰りのコンビニか、道でばったり、ってパターンしかない。なのでやんちゃでなかなか素直に打ち解けてくれない少年が気にかかって、「明日も会えるかなぁ」とつぶやく主人公ちゃんがちょっぴりリアルで可愛かったでございますよ。
彼の方も、何だかんだ言って主人公が大量の荷物を持ってるときは家まで運んでくれたり、熱を出したらえっらい勢いで看病に来てくれたり、雨が降ってきたら主人公はどうせ傘持ってないだろうと傘持って待っててくれたりと、おねーさんもう、
ニヤニヤ笑いが止まりません。
さてちょっとしてニアミスから、元カレの事を誤解した桐也。
桐也にじゃあ今好きな奴はいないわけ、と聞かれる主人公。
そういう桐也は、と聞き返す主人公に、「おれはいるよ」。
そこで主人公のモノローグ。
「桐也の好きになる子ってどんな子だろ。
うん……興味ある。」
ちょっと殺っちゃっていいですか。
歴代の乙女ゲームの中でも最凶のカマトトっぷりじゃねえのかい?お嬢ちゃん……
そこで主人公が、「どんな子?私の知ってる子?年下?」と矢継ぎ早に質問を浴びせたところで桐也が一言。
桐也「天然もたいがいにしとけよっ。マジでオマエ、ムカツク」
よく言った!!
いろいろあってくっついた2人。主人公が仕事で疲れて帰ってくると、普段はムカツクだのオマエだの言ってるのに、優しく抱きしめて、
「俺が見てないとこでも、こんな風に疲れて帰ってきてんのかと思うと。俺がおちおち寝てらんねーよ」
これか―――――!! これがツンデレってやつなんですね!!
ブラヴォー――――!!(スタンディングオベーション)
こういうタイプがお好きなお姉さま方の気持ちがわかってまいりました。ご馳走様でした。