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2013年3月の雑記

今年は母の七回忌と祖母の三回忌だった。
6年なんてあっという間だった。
母の居ないことに慣れ、そして思い出も薄れていく。
今では普段何を話していたっけ、という事も思い出せない。
初めの頃はそれがとても哀しかったけれど、今ではそういうものだと思っている。


最初に母が入院したのは、大学の4年の時だった。
その時はまだ母の病気のことがよくわかっていなくて、医者に「もってあと2年かも知れない」と言われたのだった。
その後、すぐに医者が調べ直してくれて、直らないけど抑える薬があることを教えてくれ、結局母はその後10年以上を生きた。
私は最初の告知の時におそらく色々な覚悟を決めてしまったので、その後の10年はおまけみたいなものだった。
「もってあと2年」と言われた時、私が最初に思ったのは、「大学をやめて働こう」という事だった。
もう4年だったし、ちょうど就職活動もしていたので、迷いはなかった。
幸いにもすぐに死ぬような病ではないと判って、ちゃんと卒業することができた。
母の看病をして、就職活動をして、卒論をやって、その合間にバイトをやっていたあの1年間が、今でも人生で一番辛かったと思う。人生の大切な選択を、一気に迫られたから。
そしてあの時から、私は急激にリアリストになった気がする。将来の夢なんて見ない。語らない。日々を送るだけで精一杯になったから。

でもあの時「がんばらないと(キリッ)」ってなっちゃった反動か、今はただのだらけ女になってしまって、さてどうしよう。
さすがに七回忌も終えてしまうと、「あなたも大変ね」と言われなくなってしまったし、もはや言い訳にもならない……