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77.愛の言葉は花言葉/海野幸

愛の言葉は花言葉 (シャレードパール文庫 ウ 1-2)

愛の言葉は花言葉 (シャレードパール文庫 ウ 1-2)

初めてこの作品を読んだのは雑誌で、それも2〜3ページの短編だったので(原稿用紙にすると10枚くらいらしいですが←あとがきより)、「スゲー!あの短さの作品がよく本が出る長さになったな!」という驚きの方がまず強かった。
パール文庫にはちょうどいい長さなのではないだろうか。長くない分、お互いを好きになる過程みたいなものは省略気味だが、なんだかくどくど書かれるよりもいいような。
先に短編で読んだので、「ああ、主人公にはそういう設定があったのか……」とかいちいちすごく感心してしまった。
でも文庫が初見だったらどう感じただろうな?
お互いの名前がキーポイントなのだが、短編では、主人公が相手にまだ自分の名前を教える前で終わっていたので、相手が名前を知ったらどんな反応するんだろうと気になってはおりました。
文庫版ではちゃんとお互いが名前を知って、切り札になっていたので、「おお!」とワクワク致しました。
で、お相手が、主人公の名前を知ったら――――さらに花言葉にひっかけたオチが用意されていたので、ものすごく感心してしまいました。


何だかやたら褒めてしまった感がありますが、確かに面白かったんですが、先も書いたけど、この文庫が初見だったら、これほど感心しなかったかも知れない……