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身代わり伯爵と伝説の勇者/清家未森

前刊「身代わり伯爵の求婚 (角川ビーンズ文庫)」でリヒャルトがとうとう「俺を選んで下さい」なんて告白しやがるものだから、「よし!」とこっちの方がガッツポーズで文字通り手に汗握って次の展開を期待したら「続く」になってしまったので、非常にやきもきさせられていた。新刊が出たというので、「よっしゃ今度こそ!(何が)」と小躍りして本屋へ。GW進行万歳。だってちょっと早く本が出るんですもの。作家さん大変だろうけど。

開いてみたら番外の短編集だったのでちょっと肩すかし。
「運命の鏡」の話は、だいぶ前に書かれたもののようだが、2人のこれからの運命が結構はっきり書かれていたので、私としては「後から読んでよかった」という感想です。先に読んでいたら「ああやっぱりそうなるのね、ふーん」とちょっとだけ楽しみが減ったかもしれないので。まあ……、前に読んだものはかなりの確率で忘れてしまうけども……
このシリーズは正直、2〜6巻までは惰性で読んでいたけど(失礼)、7巻から自分的には俄然面白くなってきた。話が動き始めたからだろうか。
主人公の凶悪な程の激ニブぶりも嫌いではないが、さすがにそろそろまとまるものはまとまって欲しいのよ。

自分が少女の頃は、王子様といえば容姿も性格も明朗闊達な男前だったものだが、近頃の王子様は後ろ向きで執念深くてネガティブでいかん。
でも前刊で見直したので、次は是非がんばっていただきたい。


登場人物紹介のページ、カラーで見たかった……
角川はビーンズ文庫もカラー口絵をつけてみないだろうか。ルビー文庫のようにはしなくて結構ですので。

身代わり伯爵と伝説の勇者 (角川ビーンズ文庫)

身代わり伯爵と伝説の勇者 (角川ビーンズ文庫)