このブログはBLを扱っております。苦手な方はご注意下さい




毎日晴天! 1〜5/菅野彰

勝手にBL100冊マラソン@3周目・22冊目


あらすじ
出版社に勤める大河は、突然の姉の結婚で、高校の同級生であり担当作家である秀と義兄弟になる。ところが姉が失踪し、残された大河たち4兄弟と、秀、そして秀の連れ子である勇太と一つ屋根の下に暮らすことに……


1巻読んだあと一気に5巻まで買いに走りました。しかし結構探し回ってしまった。1巻は98年刊だから無理も無いのかなぁ。BLは昔の作品にハマると、手に入れるのが難しくなって困る。


BLと言うよりは、BL風味のホームドラマ。そこはかとなく昭和の香りがします。どの巻ももれなく、兄弟たちがドタバタして、長男カップルの邪魔をするのがもうお約束。まだ5巻までしか読んでないが、もしかしたら長男カップルは何もせずに終わるんじゃないだろうか……。
そして兄弟でゲイ。このシリーズはそれがわかっていて読んでいるので「また…」とは思わない。


1巻は長男・大河と秀のお話だったが、2,3,4巻は末っ子・真弓と連れ子勇太カップルの話。2人の話というよりは、2人を取り巻く兄弟たちの話でもあるんだが、それにしても2人の話が長ぇ……。
長いけど、「愛されなかった子供」である勇太が、自分を捨てた親を客観視できるようになる所とか、じりじりしながらも家出した勇太と真弓の帰りを待つしかない秀と大河の姿とか、うっかり泣いてしまった。
しかし傷ついて家を飛び出し、追いかけてきた真弓と二人で逃避行して、傷舐めあうように結ばれる……ものすごい「Three」(@惣領冬実)と既視感が……ちょっと涙ひっこんじゃった……


4巻の途中と5巻は次男・明信と、商店街のキ○タクとかソ○マチだか言われている花屋の龍ちゃんの話。
明信の、というより兄弟の、長男大河離れの話が主ではあるが、5巻・「花屋の二階で」が一番恋愛色が濃いかも(まだ5巻までしか読んでないが)。
ただ、こう、BLによくあるキラッキラした恋愛(自分でも何書いてるかよく分からない)ではなく、若い頃相当やんちゃをしてトラウマを抱える龍に「つい」絆されてしまう明信の、その「つい」加減が何かリアルです。枯れてるとも言えなくも無いが……
しかし兄弟そろって体で慰めるってどうなのよとちょっと思わないでもない。


5巻まで読んだらちょっとひと段落してしまった。出ている分全部大人買いすべきだっただろうか。
あと、これはもうちょっと若い頃に読んでみたかった。そうしたらまた違った感想を持っただろうと思う。でももうちょっと若い頃はBL読もうという気は無かったからなぁ。難しいな本との出会いのタイミングは。


毎日晴天! (キャラ文庫)

毎日晴天! (キャラ文庫)