84.そして春風にささやいて/ごとうしのぶ
勝手にBL100冊マラソン・84冊目@2周目
「角川文庫の100冊」に入ってしまったり、映画化されたりと、最近とても目に付くようになったので、ちゃんと読んでみようと思い立った。
実は以前挑戦したことがあるにはあるのだが、挫折してしまったのだ。
トラウマ克服への道程。
以下自分語りの為、そういうのが苦手な方は回避願います。
いまやトチ狂ったようにBL本ばかり読んでいるが、十数年前、BLが「やおい」という名で流行っていた頃の私は、潔癖の気があったのか、単に興味が無かったのか、とにかく「やおい」を避けていた。
友人たちが読んでいたJUNEなども丁重にお断りしていた。
が、「風と木の歌」「アーシアン」は読めたので、意外と読んでみれば大丈夫なのかも、とある日気まぐれを起こしてしまったのだ。
そこで丁度友人が持っていたやおいアイテムを借りてみた。
「そして春風にささやいて」のカセットブックを。(カセットという辺りが時代を感じる…)
やおいがどんなものかよく分かっていなくて、更にエロ耐性が無い十数年前の私は、耳に流れてくる衝撃にフリーズしてしまった。
男の子同士の恋を、リアル男性のボイスで聴いてしまったら、それはもう「頭がフットーしちゃうよぉ!」である。
そして私にはやっぱり無理……と更に避け続けることになったのだ。
フリーズしっぱなしだったので当然内容を覚えていなかった。
そんな訳でリベンジ。
今回はちゃんと最後まで読みましたが……やっぱり色々とキツかった…。
まず口語体+一人称の地の文に激しく違和感。
もちろん現在だって一人称のBL小説はあるのだが、やはりこう……かなり古いというか。
ざっと簡単に調べてみたら89年ごろ書かれたものみたいだから仕方ないんだけど、「90年代の口語調」だから今読むとこっちが恥ずかしくなっちゃうんだよなぁ。
さらりとショッキングな事を描写されるので、未だ精神的に未熟な私など
「ぎゃー今何て言った!? おまえ今何て言ったぁぁぁぁ!!!!」と一人で身悶えてしまいます。
今流行のケータイ小説読めないかもしれない。「恋空」とかあらすじ聞いただけでもうショック受けてるチキンだから。
っていうか無理強いは本当にやめてやってくれ……。例え後から考えれば互いの合意があったと言えるんだとしても……。あとから壊れちゃうんじゃないかと本当にハラハラする。
うまく言えませんがやっぱりBLとやおいは似て非なるものというか、June系はもう読んでいてハラハラするというか安心できないというか、とにかくキツいです……。
wrote:2007-11-10
そして春風にささやいて―タクミくんシリーズ (角川文庫―スニーカー文庫)
- 作者: ごとうしのぶ,おおや和美
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1992/04
- メディア: 文庫
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