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YEBISUセレブリティーズ 5/岩本薫

参考:「YEBISUセレブリティーズ 1」(2006/11/17の日記)
YEBISUセレブリティーズ 2・3」(2006/12/23の日記)
YEBISUセレブリティーズ 4」(2006/10/21の日記)


このシリーズの表紙を見るだけでまる1日は笑えてしまう(褒め言葉)。
「リュクスな男たちを書き下ろし!」の帯でさらに嬉しさ倍増(褒め言葉)。
この本の企画をした人と一晩語り合ってみたいなあ…笑いのツボが似てそうだ。(あくまでも褒め言葉)
口絵は肌色率がぐっと抑え目だが、あのチクビームにノックアウト寸前だ。
クラクラしながら登場人物紹介……じゃなくて、「CAST PROFILE」だったな! のページへ。
登場人物が増えてる!いつの間に!! 小説版1〜4読んでいるのに知らない人がいっぱい!!
人物紹介に18人。そして18人これみんなゲイなんだな!?
オラ、すっげえワクワクしてきたぞ!!
見たこと無い人物は多分コミック版に出ているようだから、コミック版も合わせて買えば、更に幸せになれることはわかっているのだが、コミック版まで何故かまだ手を出す気になれない。
やべえ、ここまでで既にツッコミ所があり過ぎてなかなか本文まで辿り着かないぜ……。


今回の登場人物は、デザイナー・谷地×インテリア会社社長(2・3巻主役)の秘書・加賀美。
イブの夜に新宿二丁目で出会った谷地の一千万の時計を壊してしまった加賀美に、
谷地は「一晩で一千万をチャラにしてやる」と持ちかける……


一晩で一千万、という是非はともかく。
一夜限り、と割り切っていたはずが、お互いに相手が気になって仕方が無い。
でも、相手の名前も素性も知らない。そんな二人は、恵比寿のデザイン事務所「Yebisu Graphics」で再会する。
何故なら二人とも、「Yebisu Graphics」のクライアント同士だったから。
…もう「Yebisu Graphics」は、裏でゲイ専門の出会い斡旋業をやってはいかがか。セレブ客限定で。
逢引場所(事務所下のカフェ)はあるし、建築家・デザイナー・アパレル会社・インテリア会社を顧客に持ってるし(いずれもトップがゲイ)、衣食住完璧だ。「Yebisu Graphics」の社員の彼氏の中には医者もいるらしいし、なんだかユートピアとか作れちゃうんじゃね?
これだけ全方位ゲイだと、全員が必ず口に上せる、「男同士だという障害」というセリフがあまり重みが無いというか。何しろこの小説の世界では、「振り返れば、ほらそこにお仲間」だしなあ。書かれていない部分で大変なのかも知れないけど……
いやーそうでもないか? かなり往来で修羅場も濡れ場も演じてるしな……。



YEBISUセレブリティーズ〈5〉 (ビーボーイノベルズ)

YEBISUセレブリティーズ〈5〉 (ビーボーイノベルズ)


実在の場所がそのまま登場すると、イメージはしやすいけれど、そこにまつわる余計な記憶も呼び起こされるのが玉に瑕。
恵比寿のガーデンホール、が出てきたときに、自分の記憶が呼び覚まされてちょっと気が逸れた。
清春さんのライブへ誘われて、酸欠で死にかけたんだ……そう、あれは確かクリスマス……


あと、ビブロスが倒産する直前に、確かSPモノのコラボ企画があったはずなんだが、あれは復刊してくれないんだろうか。でもタイトル忘れてしまった……。