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86.恋は乱反射する。1st love/崎谷はるひ

恐るべし光源氏計画。


あらすじ。
病弱な上に親からも育児放棄された主人公は、2歳の頃からずっと親代わりに面倒をみてくれた遠縁の弁護士のことをずっと慕ってきた。しかし、主人公のことをあまりに溺愛する弁護士の気持ちが庇護欲なのか恋なのかがわからず、幼馴染の女の子に唆されるまま、幼馴染の女の子と付き合うことにしたと弁護士に嘘をついてみたら、逆に弁護士に襲われてしまう―――


ルビー文庫って字がみっしりしてる気がする。
しまった! せっかく意を決してルビー文庫買ったのに、帯が普通だわ!!
(普通というか、全員サービス用冊子他の案内)
ルビー文庫と言えば、はてなセリフのネタになるほどだというのに!!


溺愛というか、この弁護士の、主人公べったりぶりは確かに凄い。
でも主人公は喘息持ちで、ケアをする為目が離せないだろうし、ステロイドで荒れた肌は物凄く痒いから、掻かないようにべったりくっついているのも分かる気がする、とアトピー持ちの私はうっかり共感してしまったのだ。
しかし読み進めていくうちに、「一緒にお風呂に入ったりその他過保護な位のケアは主人公に触れたいがため」という弁護士の告白が出てくる。
そこで鈍い私はやっと気が付いた…
もしや…
喘息の薬の副作用でぼろぼろになった肌をキレイに改善させたのも、栄養管理ばっちりで体力をつけさせようとしたのも、すべてそれはいずれ美味しく頂くため……






逃げて――! 主人公、超逃げて―――!!






まあ、それを大人の包容力と受け取れば、萌えに変換できないことも…ない……
後日、弁護士が、主人公のお目付け役として側においている大学生に、「十数年かけた遠大な計画」と言ってのけるのだが、その腹黒さが大好物な人だっているだろうし。


しかしこの本の挿絵は地味に破壊力があるな…… 決して下手というわけでは無いと思うんだが…
前述の、主人公のお目付け役の大学生が主人公の漫画版、「恋は乱反射する。―0 or 0《恋がはじまる》 (あすかコミックスCL-DX)」もせっかくなので読んでみたいが、描いているのが挿絵の人なのでかなり迷っている。

wrote:2007-1-9

恋は乱反射する。―1st Love“初恋” (角川ルビー文庫)

恋は乱反射する。―1st Love“初恋” (角川ルビー文庫)